イラスト部×理科クラブ コラボ企画第2弾!初心者が鉱石採取に行ってみた!
鉱石採取へ秩父の鉱山跡地へ行ってまりました。
本日はそのレポです!
初心者が鉱石採取に?
石を採る。その行為を実際に体験してみたい!
ってことで、以前の頭骨デッサンでお世話になった理科クラブの先生と、アウトドア好きなイラスト部のシブメン(鳥も絞められれば、八ヶ岳にも登っちゃう)を筆頭に、秩父の鉱石採取スポットへ連れて行ってもらうことになりました。
今回のブログの筆者であるイラスト部副部長には、マイクラにハマる子どもがおりまして、
マインクラフト=様々なことが創造できる自由度の高いクリエイティブなゲーム。鉱石を掘って物を作り出すところから始まる。
マイクラでゴッゴゴッゴ、日々地道に鉄鉱石掘って興奮している姿から、声をかけたら「リアルマイクラを体験したい!」となり急遽準備。副部長は貧弱ですので積極的に!"後ろ"からついていかせていただきます。
まずは装備
とはいえ何から準備したらいいかわからない。出発のちょっと前にイラスト部部長を通じて装備連絡が。
アウトドアセミプロのシブメンは部長の旦那様です。
- アウトドアジャンバー
- ザック
- グローブ(濡れても大丈夫なアウトドア対応のやつ)
だけではあかんです。
- 裏がツルツルじゃない靴
やっぱりおすすめは
- トレッキングシューズ。
足をしっかりホールドし、サポートしてくれます。
副部長は以前、一回こっきりのつもりのトレッキングに、思い切ってトレッキングシューズを購入したことがあります。
アウトドア用品店のお兄さんがしっかりヒアリングしてくれたおかげで、タウンユースも視野に入れたシューズをゲットすることができました。
その後、豪雨の中の保育園のお迎えや、丸一日雨のディスニーなど、ちょっと体力消耗しそうなげんなりお外シーンでひじょ〜うに快適に過ごせたため、靴は投資して正解!という考えに。
また、岩場のようなゴツゴツしたところで足を挫いたりしては、か弱き女手一つでは子どもを運べまい、と奮発しました。大人用は通常2万円前後と高価ですが、子ども用はセール品で5000円台でゲットできます。
想定気温はマイナス5度。マイナス5度〜です!!2月末の秩父、結構極寒です。足元冷えますよね、きっと。その辺りも想定し
- 足先だけのカイロ
など一応買っておきました。
はい、続きましてこちらが重要、
- ゴーグル
- タガネ
石を割るのに必要なのは、ノミでなく”タガネ”と言います。
- 石を叩くハンマー。
金属製のがおすすめ。樹脂のやつは安いし軽いですが、まあ子どもだし気分でいっか、と樹脂にしたら、やはり重みがないので叩いているうちに樹脂が削れました。
- 磁石
- ルーペ
これはあると楽しいです!キラキラがよく見えるし、磁石が石にくっつきます。ほらー!
あとはこの
- パンニング
という専用のお皿でやる砂金採取。これも楽しいですよね〜!
金が取れた実績もある場所でしたが、今回はパンニングの練習として〜。取れたらすごい!
副部長は子ども2人+貧弱アラフォー女子1人のため前泊しました。秩父駅隣接の日帰り温泉を満喫です。
なんと!部長も都合で同じホテルに前泊。カードゲームで一興!
秩父ならではのお酒に酔いしれ、遠足前の子どもの如く夜中に目が覚めてしまい(←いや、単にアルコールのせいです)、
秩父ジオパークのサイトをじっくり読み込みました。
秩父は日本地質学発祥の地で!
ナウマンゾウの名付け親であるナウマン先生が日本に来て!
「地質学をやるならここ秩父でいこう!」と決め、鉱石研究や観光のための線路もひかれ!その後宮沢賢治もやってきて…!武甲山が地質的に面白い作り!ちょうど半分ずつ質が違ってて…!!などなど初心者の山歩き情報から土地の歴史まで情報盛り沢山!読んで良かった!!
さあ出発!
お天気は晴天。朝は寒すぎず(十分寒い)、2月なので山には虫も出ずで、鉱山採取にはぴったり。
ポイント1 ナビでいけない鉱石跡地
1箇所目は河原の鉱石跡地。なんと!住所がありません。なので、カーナビに入力するからどこ〜?と聞かれても答えられない。秩父駅から40分ほどのところ、です。崖だけ要注意!ですが、ここを無事に降りられれば子どもでもいけそうです。(保証不可)本当に大きな石がごろっごろしてます!
こんな日本、知らなかった!
石に夢中の人。
理科クラブの先生とそのお子さんたちはもうしっかりされてるし、山岳部員でもあるそうで、すぐ要領を得て積極的に石を割っています。ここまでお子さんが大きいと石以外に安全面でも知識や経験があるので安心。
カン!
カン!
テン!
テン!
これかな?という石を割ってみます。きっとこんな音では収まらないような採取音が昔はたくさん響いていたんでしょうねえ。
採石場あとなので磁鉄鉱はすぐとれます。途中、黄色いのが出てきて、硫黄か?!と沸きました。
あとでこの土地柄火山帯ではないので硫黄は出てこないよね、という話になりました。
イラスト部的には岩がとにかく美しい!苔もたくましい!川の流れがまた美しさを添えている。自然は自然ってだけで存在感がすごい!インスピレーションくれますね!
カメラ持って後ろをついてまわる副部長。部長はシブメンの山歩きを時々共にするので余裕が違う。趣味の撮影の仕込みバッチリでした。半月板損傷リハビリ中だよね…?
休憩〜!
さて。ここでお昼休憩。コンビニであらかじめかっておいたおにぎりやサンドイッチなどをいただきます。足の裏が岩場に慣れていないのでやっぱり舗装された道はホッとしますね。やっぱりこの時期あったかい飲み物〜。
お手洗いも済ませて。休憩に使った場所はこちら。
ポイント2 森林科学館からすぐの採石場跡地
2箇所目のポイント、拠点から近いので炭焼き小屋あたりまでは歩道が整備されていましたが、か!な!り!の岩場!!
今はもう閉山していますが所々に採掘小屋のあった石垣も見られます。さあどんどんいこう!
この程度でも初心者にはとても急峻に感じます。意外と落ち葉が分厚く積もっていて、まるで川!場所によっては膝下くらいまで潜ってしまう。不安定な岩場に気づけません。慎重に慎重に。。こういう時トレッキングシューズのありがたみ。
こちらはどんどんいけば水晶もありそう!とか。
途中、同じように趣味で採取に来ていた学生さんに出会い、「磁鉄鉱はごろごろ、孔雀石もとれましたよ」と綺麗なエメラルドグリーンの孔雀石を見せてもらいました〜。ありがとう!!そして割と軽装備でも来れちゃう身体能力が若い!
あまりに急なので、子どもがもし落ちたらここへ救急車などすぐにはこれないだろう…など、心配で心折れかけました。心配をよそに子どもはてんてん上り下りしてますが、保育園でかなり体幹を鍛えていたのでその恩恵でしょう…。
感覚としては3〜4階建のビルの壁面に命綱なしでへばりついている感じ。下りる時はお腹の面を地面というか岩壁に向けて這うように四つ足で一つ一つ、、とやると安心でした。ズンズン登るドキドキ感、無事に足場に戻れた達成感!
- ヘルメット
行く方はこれもリストに加えといてくださいー!
上の方では運が良ければ水晶なども出るかもだそうで、実際、理科クラブの先生のお子さんは綺麗な水晶を発見していました!
うちの息子も石を割ったら綺麗な孔雀石のエメラルドグリーン!!この感動は忘れられませんね。どれもそんなすぐにとれない、とセミプロから。完全にビギナーズラックだそうです。やったー!
こちらは撮る係。
帰りにダムも見学
この辺りは山深いですがその分景色も道も面白いです。途中、ダムへ続く道がぐる〜〜っと回旋している珍しい陸橋で、独特の走行感です。せっかくなのでダムへ。タ、タカヒ…!肝が冷える!!けれど足場が安定しているので文字通り高みの見物です。
細長くて水面が穏やか。深い色合い。ネッシーとか出そう。
ダムの看板は子どもが撮ってたのでちょっと曲がってますが、面白いです。
採取した石がどんな石か後で調べるのも面白い
帰路についてからも、やりとりは盛り上がります。
- あの石は毒性があったかもしれないから舐めないで
- 専門家に聞いてみる!
- 水晶あった!
- 岩で岩絵具作りたい!
- 全国の土をコレクションしたい!
- その土地土地の雑草で紙を梳きたい!
- この本おすすめ
- この漫画おすすめ
鉱石ゲット〜!という目的もですけど、土地への見方も広がって興味深いですし、日本、まだまだ面白い!と思いました。
子どもも、目が覚めても1週間経っても「鉱石掘り楽しかった!」です。案の定、マイクラのバーチャル鉱石堀りより俄然本物。理科クラブの先生も取りたい石があるそうで、本格的に山に登れる準備をしていくそう。どうやらハマったね!
初心者の鉱石掘りレポでしたが、いかがでしたでしょうか?今回はセミプロがいたので大船に乗ったつもりで参加できました。初心者で鉱石掘りしたいみなさん!
行くなら詳しい人とね!
ではまたおもしろいことやろうと思いまーす!
またね〜!